須賀しのぶ「神の棘」と、杉田圭「うた恋ひ」


■須賀しのぶ「神の棘」
表紙が多田由美×しかも軍服×タイトルは「神の棘」…どう見てもBLです本当に(ry
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/123955.html

『神の棘』は耽美とかびーえるのおはなしではありません。http://no99.jugem.jp/?eid=398

それはブログじゃなくて帯に書かないと…。
そしてAASTのほうのサイトを見ていて気付いた。

…須賀さん夏コミに本出してる!!

しかも今回に限って書店委託なし!!!(←過去2回は会場と、とらの穴で買いました)orz

さらに「アンゲルゼ(打切)で駄目だったので、男主人公でガチな流血女神伝・子供編は無理だろうと思ってる」みたいなこと(超訳)を書いてるけど、そんなことないと思うんだ。
むしろ萌える男子キャラがいないのが問題なんじゃないのかしら。

ex.アンゲルゼの場合
 ・思春期らしい視野狭窄でもって好きな子をいじめる高校男子(もーちゃん)
 ・ゆとりっぽいけど、美味しい役どころの高校男子(湊)
 ・思春期の少年少女をニヤニヤ見守るおっさんと副官(おっさん)(敷島さん・東さん)
 ・変態っぽい色素薄い人外
これでBL臭も全くなしでは、コバルト的には分が悪かろう(偏見?)。
キル・ゾーンみたいに軍服男子いっぱい☆(下っ端から上層部まで!)のほうが…。

や、別にキャラ萌えを期待して読んでいるわけではなくて。
須賀作品の魅力は流血女神伝やブルーブラッドみたいな権謀術数テイストにあると思うので、必然的に「大人を多く含む男性キャラ」がたくさん出てくる。
そういう社会化された…っていうと大仰だけど、まあなんかフィーリングとか愛とか恋だけで動いてない人たちの「ドラマ」…違うな、別にドラマティックさが欲しいわけじゃなくて…「構造」?というか流れてくお話が読みたいんだ。
その中でラファエルやシドー、ミュカみたいな少年が成長していくのもいいし、ヴィクトールやサルベーンのような大人キャラが迷ったりするのも良い。
でもって産んだ子供はみな種違い♪なカリエとか、「ヒーローのお父さんと不倫しちゃいました」なキャッスルみたいな女主人公も好きさ…。

子供編、っていうと響きが悪いけど、流血女神伝の「その後」は読みたいなあ。
カリエ離脱後のエティカヤで、バルアンが暴君に→アフレイムが建て直し、って超読みたい。
ユリ・スカナも気になる。

■杉田圭「うた恋ひ」
980円は高いと思うけれども、色っぽい話ばかりで面白かった。
超訳は別にいらないかな。
新古今あたりの短歌は、あの技巧にも萌えたい派。
古文苦手だけど。

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